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半分の冷たさ。半分の優しさ。


イッチーは尿意を催していた。

急ぎ足で、とある建物のトイレに入った。



入ったはいいが、なぜか個室の壁がなく

オープンである。



2つ隣の便座には、すでに先客が腰掛けている。




背に腹は変えられない。


イッチーは意を決してジーンズを下ろすと

便座に腰掛けた。





あ~・・・、出そう・・・。




思ったとたんに、ドヤドヤと若い女子がトイレに入ってきた。




イッチー、集中!集中!!!




今は用を足すことだけに専念し、雑念を払おうとしたが

どうしても落ち着かない。




出したい・・・でも、出ない。

あなたに会いたい、でも、会えない的な、切ない気分になり、


ハッ!!!

と目覚めた。





夢だった。




イッチーがいたのは、布団の中だったのだ。




危ない危ない。

あれで気持ちよ~くなってたら、今頃、布団が不快指数120%になるところだった。




イッチーは、あわてて布団から飛び出すと、

裸足でフローリングの床をつたい、トイレに入った。



これまで堰きとめられていたものが解放され、ひとときの幸福感を味わったのだった。

あなたに会えてよかった。



でも、さようなら・・・。




イッチーは、白いタンクの前方にあるレバーを、右斜め45度傾けた。



大量の水が便器の内側で渦をなし、

透き通ったブルーグリーンの水は

見る見る間に、もとのクリアブルーに戻っていった(・・・ブルー○ット、置くだけ・・・)。







イッチーは身震いをさせながら部屋に戻ってくると、

ぜんじーが眠りこける布団にもぐりこんだ。




いい気なものだ。




あれだけ隣でイッチーがドタバタしてたのに

ぜんじーは微動だにせず、

生きているのか死んでいるのかも解らないほどに熟睡している。



イッチーは、すっかり冷たくなってしまった両手で、ぜんじーの手をつかんだ。




ぜんじーの手は、熱を帯びている。

あたたかい・・・。

あたたかすぎる・・・。



ぜんじーの体温が、イッチーに流れ込んでいった。




ほどなくして、イッチーは、自分の足先も しびれるほど冷えていることに気がついた。

今度は自分の足先を、ぜんじーの足に当てた。




ピックーン!!!


これまでは全く動かなかったぜんじーが

足を当てたときだけは敏感に反応し、

「うぅーん・・・」とうなると、イッチーの足から逃れるように毛布の奥に入っていった。



イッチーは再び、ぜんじーの手を握った。

やはり、ぜんじーは反応しない。




続いて足先を、ぜんじーの足に再び当てた。


びっくーーーーーん!!!


ぜんじーの足は、また逃げた。

しかも、ぜんじーは眉間にしわを寄せている。




でも、イッチーは、それでいいと思った。



すばやく足を避けられてしまったが、

起きているときのぜんじーは

イッチーが「手足が冷たい」と言えば、自分の温かい手と足で、イッチーを包み込んでくれるのだ。



眠っているときのぜんじーは、本能で動いている。


体温を快適に保つよう、冷たい刺激から逃れようとするのが当たり前なのだ。

自然なのだ。



それでもぜんじーは、眠っていながらも、手だけはイッチーに惜しみなく差し出してくれた。



自分LoveとイッチーLoveの両方が、確かに存在している証である。


ぜんじーらしい、と思った。

そして、ぜんじーを褒めてあげるべきだ、と思った。




カーテンに窓枠の影が映るようになった。

まもなく夜が明ける。



ぜんじー目覚ましが起こしてくれるまで、

ぜんじーが分けてくれた半分の温かさ

無意識の優しさを感じつつ、イッチーは まどろむことにした。.




布団の中で用を足さないよう夢で警告した 自分の無意識も ほめてあげよう・・・。

最後にそう思ったことを覚えている。



by イッチー

(になりすまして、byぜんじー)



★ぽちっとよろしゅ~★
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2008.12.29 (Mon) 16:49


COMMENT
○テケテケ

手をつないで寝たのに
起きると必ず離してる。
初めて2人で眠ったときは、起きても抱き合ってて
それはびっくりしたなぁ。
FROM ぜんじー 2009.01.02. (Fri) 01:21 URL [EDIT]
テケテケがトイレにでかけ、布団にもどり彼女にピタッとくっついても無反応なのに、手を握ると反応があったりするのはなぜだろう?
手をつないで一緒に寝るのは、ホッとするから大好きなんだよね。v-290
FROM テケテケ 2008.12.30. (Tue) 01:09 URL [EDIT]
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