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1人お花畑
平日の夜は、布団に入って少し会話しただけで、すぐにぜんじーは眠ってしまう。


イッチーは、ぜんじーほど素早くは入眠できないので、

寝床に入った状態で、しばらくiPadで遊んでいる。


iPadに飽きると、完全に眠ったぜんじーと戯れたりする。


時にはイッチーが先生、ぜんじーが生徒役で、

イッチー:「この問題わかる人!」

ぜんじー役のイッチー:「はーい、はーい!!!(と言いながら、ぜんじの腕を持ち上げて挙手させる。)」

このような小芝居をしてみたりする。


ぜんじーの眠りが深いときには、イッチーが何をしても、ぜんじーは目を覚まさない。

ぜんじーのいびきがうるさいときは、時に頭をポカポカ殴ったり、

えーいっ!と、布団の向こうに蹴っ飛ばしたりするが、それでもぜんじーは眠ったままだ。


ところがある日、ソファで1時間半ほどのうたた寝をしたぜんじーは

いつもよりも眠りが浅かったようで、

イッチーが隣でゲームをしていると、

iPadのスクリーンをシャッシャシャッシャとスライドする音にまで反応して

ぜんじー:「う~~~ん・・・」

と、目を覚ましそうな様子。

寝返りの頻度も、いつもより多くて寝苦しそうだ。


イッチーはゲームを中断すると、ぜんじーの体の向きを自分の方に向けさせた。

そしてぜんじーをハグすると、

イッチー:(安心して寝てね。私は隣にいるよ。)

と心の中で呼びかけ、ぜんじーの背中を、手でゆっくりと、ぽん、ぽん、ぽん、としてあげた。


ぽん


ぽん


ぽん


ぽん


イッチーが、自らの、母性と慈愛に満ちた振る舞いに陶酔してお花畑気分になったその時、


ぜんじー:「んあ? ぁあ??? 」


ぜんじーが突然、眉間にシワを寄せてうめいた。しかも結構な音量で。

あえて字幕を付けるなら、

「せっかく寝てんのに、トントンして呼ぶのはイッチー? 何? 何の用事?」

といった感じだろうか。


ぜんじーは、「ふんっ」と鼻息も荒く、

寝返りをぐるんぐるん打ってあっちの方へ行ってしまった。



イッチーは少なからずショックを受けたが、

ふと、小学生時代の、あるシーンを思い出していた。



小学3年生のイッチーが、母親に叱られ、部屋の隅で膝を抱えて泣いていると、

「ニャー。」


いつもは抱かせてもくれない飼い猫が、心配そうにすり寄ってきた。


イッチーが顔を上げて、

「おいで。」

と抱き寄せると、素直に膝の上に乗ってきた。


猫の温もりと匂いを感じて

イッチー:(こういうの、テレビで見たことある)

と思いながら、幸せお花畑気分で猫をぎゅっと抱きしめようとした途端、


「ギャーーーッ!!!!フーッ!!!フーーーッ!!!!!」


猫は鬼の形相に変わると、イッチーを威嚇しながら疾風のように去って行ってしまった。



イッチーの人生における「1人お花畑気分が、ぶち壊された思い出」が、2つに増えたのだった。



↑ぽちっとよろしゅ~★
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2012.05.19 (Sat) 21:12


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2012.07.22 Sun 13:51
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